吉原 紳(医学博士) Shin Yoshihara

●ホームページ開設にあたって
ゴルファゴルフ場事故の実態調査を始めて20年になる。
この調査以前の私の研究は、主に自分のゴルフ技術向上に繋がる事を目的としたものが主な研究対象であった。
したがって、ゴルフの腕前も「オフィシャル3」まで上達したことを今はただ懐かしく思うこの頃である。
【ボールの色・視力との関係】【パットの入れごろ、外しごろのプロとアマチュアとの違い】【聴力とゴルフの関連(耳栓ゴルフ)】【ドライバーからパッティングまで、すべてのショットにおけるリズムとタイミングの関係】【練習用具・器具の検討】など、上達に必要と考えられることは惜しげのなく実検したものである。

ゴルフ場での事故の実態調査は前述のように20年以上になるきっかけは、同じゴルフ場で2週続けて死亡事故が発生したことであった。
その後、北海道地区、東北地区、関東甲信越地区、中部地区、近畿地区、中国四国地区、九州地区と全国を7地区に分けて調査をした、関東甲信越についてはこれまでに5年ごとに全4回、他の地区についても2回以上の調査を行い、ゴルフ学会や、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなどを通して発表し啓蒙活動を行ってきた。現在は世界中のゴルフ場での事故の実態調査を行っている。

ゴルフの楽しさ

ゴルフ場での事故は大きく2つに分ける事ができる。
1つはボールやクラブ、カートなどによる外科事故、もう1つは心筋梗塞心不全狭心症脳梗塞脳血栓くも膜下出血、などの心血管系、脳血管系による突然死の事故である。
スポーツ中の突然死は、他のスポーツ種目でもない事はない。 しかし、ゴルフ中の突然死は他のスポーツとは比べ非常に高い確立で起こっている。 勿論ゴルフと他のスポーツとを比べると、他のスポーツと大きく違うところが有る。それはプレーヤーの年齢層が高い事が最も大きな要因と考えられている。他のスポーツ選手の年齢は10代、20代、30代が中心でありゴルフプレーヤーの事故時の年齢層は50代、60代が中心である。だが、年齢層が高いとはいえ事故があってはならないと考えている。そこで事故が起こる要因は何かを見た時、ゴルフというスポーツがスポーツとして正しく認識されていないような気がしてならない。

突然死

ゴルフは遊び」であってスポーツではないと考えているゴルファーは、ゴルフ人口2000万人の中で果たして何人いるでしょうか。
中高年ゴルファーゴルフ人口の8割〜9割を占めている日本のゴルフ事情、そんな中あなたはどんなゴルフをしていますか?
ゴルフを楽しくプレーするために健康チェックをしていますか?
またそのためのトレーニング、栄養、定期的な練習、運動として他のスポーツなどをしていますか?
ゴルフルールマナーゴルフライフワークをしていますか?
プレー中にビール、お酒、焼酎、などを飲まれた事がありますか?
これらの質問からもおわかりのように、一般的なスポーツでは決して行わない行為がゴルフ中では行われています。
このことは子供の時から、他のスポーツと同じように学校教育の中で基本を学ぶ機会がなかったからだとも言われています。
野球、バレーボール、バスケット,テニス、陸上競技、卓球、水泳、スキーなどどれも基本となるルールマナーについては教わっています。
さらに最も大切なそしてあらゆるスポーツにも当てはまる、プレーは1人でもチームに迷惑をかけては行けないという事を学んできています。
そのことが団体スポーツ、個人スポーツに関係なくスポーツマンシップを養うことになると思います。今の日本どうなってしまうのか。

突然死

「メタボリックシンドローム」、今はやりの言葉でいわゆる生活習慣病です。
肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧など日本人男性の5割から6割の人が、上記の基礎疾患を持っています。
まだまだゴルフ・プレー中の事故突然死が起こりうる要因はたくさんあり過ぎます。
これを解決できなければゴルフはいつまでたっても「遊び」であり、スポーツとして認めてもらえません。

日本ゴルフ学会」は今年で発足20年になります。
前述のようなゴルフ場を取り巻く環境は決してよいとはいえません。
そんな環境にもかかわらずゴルフを健全なスポーツとして発展させる事が大切であり、 学会はゴルフの科学的な研究をする事と同じに世の中にどのような 貢献をしなければならないかを役割として持っています。
ゴルフ・コミュニティカレッジ(公開文化講座)も、開講以来16年間まさにゴルフ
健全な発展と学会の趣旨に合致したものと考えられます。
ゴルフ学会ゴルフ好きが集まってゴルフコンペをする会、
いわゆる「実技」しか考えられなかったプレヤ−に本物のゴルフとは何かを学ぶために
(1)【ゴルフと人間学関係】【ゴルフと哲学】【ゴルフの心理学】【ゴルフの歴史】【ゴルフの文化論
(2)【ゴルフと経済学】【ゴルフと法律
(3)【ゴルフと人体】【技能論】【ゴルフと健康】【ゴルフ障害と安全対策】【ゴルフの医学】【ゴルフの
   バイオメカニクス】【ゴルフ技術指導論
(4)【ゴルフと生態】【ゴルフの環境論】【ゴルフと芝草】【ゴルフと環境
(5)【実技】【ゴルフマナー論】【その他】などの履修科目があります。
お酒は厳禁ゴルフの本物の楽しさを学んでいただくために開講されたのが『ゴルフ・コミュニティカレッジ』であります。
「公開文化講座」ゴルフ・コミュニティカレッジは前述のように今年16年を迎えます。
公開文化講座を修了された方は全国に80余名になり、それぞれ地域において活躍されています。
内容については、今年度の募集要項を見ていただきたいと思います。
今年度のカリキュラムについては現在作成中ですので、昨年度、一昨年度の
カリキュラムを見て参考にしてください。
ゴルフの多面的で、奥が深い文化を学ぶ事により、より一層ゴルフを楽しくさせてくれる、
「知的ゴルフ」の勉強会です。さらに技術の上達スコア−アップは勿論、ゴルフと言うスポーツの見方が変わります。

                                        吉原 紳(医学博士)