●医学博士 吉原 紳 (Shin Yoshihara)
プロフィール
データベース
データベース検索
ゴルフ公開講座
真夏のゴルフ
熱中症に注意
共同研究者
リンク
●真夏のゴルフは危険がいっぱい〜こんな事に気をつけましょう〜
ゴルファーを待ち受ける夏のゴルフの突然死
最近わが国では運動不足、それに過食、美食による健康不安が話題になり、生活習慣病予防のための健康ブームが新しい産業を生みつつある。そんな中、誰でも気軽に行えるスポーツとしてゴルフに対する人気は高い。
しかし、ゴルフ場での事故は多い。これは、遊び感覚やスコアーだけにこだわるプレーヤーが多いことが原因の1つと考えられる。
プレーの仕方を誤ると大きな事故につながりかねない。プレーヤーの意識改革をしなければならない時期に来ている。
我々が過去に実施した実態調査で明らかのように、夏期におけるプレーヤーの事故は特に多く6月、7月、8月に集中している。
したがって、この時期のプレーには下記の点に注意が必要である。
@夏は涼しいコースを選び、ゆったりプレーを心がけよう
特に中高年者では普段から健康チェックをし、さらに運動負荷試験などによる、潜在的疾患の有無の確認と普段から身体の調子について気使う心構えが必要です。そして身体の調子に相応しいプレーをすることが大切です。
また中高年ゴルファーにとってはコースの選び方にも注意が必要です。
あまりアップダウンの多いコースは避け、林間コースの涼しいコースをお勧めします。
●アドバイス
今日の体調は?夏は涼しいコースを選び、ゆったりプレーを心がけよう。
A「二日酔いでの睡眠不足」のゴルフは、突然死の一番発生しやすい条件
「明日は久しぶりのゴルフ!」となると、誰でも気持ちが高ぶってなかなか寝付けません。寝不足でのゴルフは楽しくありませんし、苦しいゴルフになってしまいます。心身ともに疲れ、体の調節機能も鈍ってしまいます。そんなときに思わぬ事故が起こりかねません。寝つきが悪いときは、本を読んだり、少しアルコールを飲んだりと工夫して、絶対に寝不足でのプレーは避けましょう。
また、注意しておきたいのは泊りでのゴルフは、久しぶりの仲間でのゴルフにやや飲みすぎることが多くなります。
「二日酔いでの睡眠不足」のゴルフは、突然死の一番発生しやすい条件です。絶対に止めましょう。
●アドバイス
真夏での寝不足や二日酔いでのゴルフは突然死の最も多いパターンです。絶対に止めましょう。
B2ホールにコップ1杯の水分補給を忘れずに
プレー中の突然死を避けるためには、前夜の飲みすぎによる寝不足、スタート前のレストランでのアルコール、昼食時のビールなどが、心臓に負担をかけています。決して体に良いことはありません。その結果、脱水症状による熱中症を起こしやすくするとともに、基礎疾患保有者にとっては命取りになりかねません。心筋梗塞や心不全、脳梗塞などを起こす要因となってしまいます。
●アドバイス
真夏のゴルフでは小まめな水分補給が大切です、2ホールにコップ1杯の水分 補給を忘れずに。
C電解質も補いましょう
真夏のゴルフには「熱中症対策」が重要です。私たちは汗をかく事によって身体の熱を下げようとしています。
しかし、高温多湿の環境で、毛穴からの放熱機構が正常に働かなくなると、放熱機構と産熱気候のバランスが保てず、体内に熱がうっ積し、体温が異常に上昇してしまいます。この体温の異常な上昇と、脱水状態の合併した状態が「熱中症」です。
●アドバイス
こまめな水分補給で熱中症を防ぎましょう。真水だけの補給だけでなく、電解質も補いましょう。ナトリウム、塩素、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどを含むスポーツドリンクをおすすめします。
Dプレーをやめる勇気も大切
いつでも、どこでも体の調子が悪いときはプレーを中止する勇気が必要です。
パートナーに悪いからとか迷惑をかけるなどと無理をして、かえって大変な迷惑をかけてしまうことがあります。
●アドバイス
今日はなんとなく体がだるく体調不良。そんな日にはゴルフプレーをすぐに中止。プレーをやめる勇気も大切です。
Eラウンド後、いきなりクラブハウスに入らずに
夏季はクラブハウスと屋外の温度差が大きく、健康に不安を抱えている人にとっては危険です。
照りつける太陽の下で汗をかきながらプレーを終え、ハーフの食事で冷え切ったクラブハウスの中に入ると、急激な温度差が体を襲い命取りになりかねません。いきなりクラブハウスに入らずに、簡単なストレッチ、クールダウン、さらにシャツや肌着の交換など心身の負担をなるべくかけないようにすることが大切です。さらに靴下のはきかえなどは思ったより体に良い結果をもたらします。
●アドバイス
真夏のゴルフではクラブハウスに入る前に、必ずクールダウンが大事です。
F個人に適したコースの選択を
高齢者や体の弱い人の夏季のゴルフについては、涼しい高原や風通しのいいシーサイドの
ゴルフ場などを、同年代の人とパートナーを組むなど、自分と同じペースでラウンドできる人を
選ぶことも大切です。話の話題も、考え方などが同じであれば精神的な安心感を得ることができ、
楽しいゴルフができます。
肥満、高血圧、高脂血症などの基礎疾患を持っている人には、突然死を予防する意味からも、
このようなことに気を使いながらコースを選ぶことが必要です。
●アドバイス
決して無理をしないで気心の知れた仲間と、真夏のゴルフで楽しみましょう。
健康のために。
G帽子や常備薬の携行を忘れずに
最近地球環境の急激な悪化が私たち人間に予想もつかない結果をもたらしています。
したがって、直射日光を避ける事が特に大切です。
帽子をかぶる、日傘、日焼け止め、サングラス等の着用が大切です。
また、普段飲んでいる常備薬の携行も忘れずにラウンドする事が大切です。
●アドバイス
糖尿病、高血圧,高脂血症、高尿酸血症、肥満、喫煙者など基礎疾患保有者の 方は十分注意しましょう。